『新しい共通テスト 国語対策問題集 実践レベル』 讃岐典侍日記

「ぬ」の識別

1
傍線部の助動詞「ぬ」の文法上の意味として最も適当なものを選べ。(立教大)

「さらばよ」とて引き立てさせおはしましぬる御なごりは、御跡なつかしく匂ひ、近きほどの御移り香も、墨染の袂に留まりぬる心地して、人目あやしく目立たしければ、御形見の御小袖を墨染の衣の下に重ぬるも便なく、悲しきものから、
重ねしも昔になり恋衣今は涙に墨染の袖 (とはずがたり)
① 過去
② 推量
③ 現在推量
④ 過去推量
⑤ 完了
⑥ 打消

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解答 ⑤

2
傍線部「ぬ」の文法的意味として最も適当なものを選べ。(立命館大)

その時、天狗、「この義ならんにとりては」といひて、あらくひき出してい(古今著聞集)
① 断定の助動詞
② 接続助詞
③ 格助詞
④ 完了の助動詞
⑤ 動詞の一部
⑥ 打消の助動詞

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解答 ⑤

3
傍線部「ぬ」と文法的意味・用法が同じものを、次の中から一つ選べ。(同志社大)

御供なる人々は、「暮れ過ぎ」と声作(こわづく)るも煩はしく、またすきずきしきやうならんもつつましくて帰りたまふ。(桐の葉)
① みやこ人いかがと問はば山高み晴れ雲居にわぶと答へよ

② 夢にだに逢ふことかたくなりゆくは我や寝を寝人や忘るる

③ 来人をまつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの身もこがれつつ

④ しかりとてそむかれなくに事しあればまづ嘆かれあな憂(う)世の中

⑤ わたつみの沖つしほあひに浮かぶ泡の消えものから寄るかたもなし

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解答 ④