ウェビナーアンケート結果
2022年11月20日、12月18日のウェビナーに参加いただいた先生方にアンケートを実施しました。以下は、アンケート結果をまとめたものです。
今後も先生方に興味、関心をもっていただけるようなウェビナーを開催してまいります。引き続きなにとぞよろしくお願いいたします。
※下記見出しをクリックすると各アンケート結果に遷移します。
- 【11/20 第1部】順天中学校・高等学校 浅輪旬先生の事例紹介について
- 【11/20 第1部】松本県ヶ丘高等学校 羽賀規真先生の事例紹介について
- 【11/20 第1部】西武学園文理高等学校 土屋進一先生・四十万俊幸先生の事例紹介について
- 【12/18 第1部】東京都立白鴎高等学校・附属中学校 柿崎伸樹先生の事例紹介について
- 【12/18 第1部】長崎県立西陵高等学校 長池美佐先生の事例紹介について
- 【12/18 第1部】大阪府立北野高等学校 武田亮先生の事例紹介について
- 【第1部】全体を通して
- 【第2部】全体を通して
- 今後ウェビナーで取り上げてほしいテーマ
【11/20 第1部】順天中学校・高等学校 浅輪旬先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
①授業内での英語と日本語の使用比率について
②文法説明は英語と日本語どちらでなさっているか
③Speakのモデルを教科書等で確認させた後に行うペア活動ではそのモデルの会話文はなるべく見ないように指導しているかどうか
よろしくお願い致します。
【浅輪先生ご回答】
①授業内での英語と日本語の使用比率について
>授業内の英語は生徒へのインストラクションで使用しています。
それ以外は日本語の使用です。比率的には、6:4で若干英語の方が多いです。
②文法説明は英語と日本語どちらでなさっているか
>文法説明は日本語です。
③Speakのモデルを教科書等で確認させた後に行うペア活動ではそのモデルの会話文はなるべく見ないように指導しているかどうか
>最後のSpeak(2回目)を行う時には、モデル文は見ないように指示しています。
ペア活動(音読、Useful Expressions、作戦会議)ではモデル文を見ています。
Taskの達成目標に対応できるように、モデル文をブラッシュアップし、独自性が出るようにしています。
パフォーマンステスト以外にも、いわゆる定期試験を実施しているのでしょうか。その場の定期試験の内容や構成について教えていただけたらと思います。
【浅輪先生ご回答】
>定期試験は実施しています。内容や構成は以下の通りです。なお、論表Ⅰの中間は実施していません。
1学期末(Unit1~4)
70点分 - Small Talk/Listening/Speak/Useful Expressions
30点分 – Workbook
2学期末(Unit5~8)←これから実施します。
70点分 - Workbook
30点分 - Speak/Useful Expressions
Workbookは一部改変する場合もありますが、空所補充・語順並び替え・下線部補充などです。
(Small Talk/Listening/)Speak/Useful Expressionsでは、
本文のリスニングや本文の空所補充などです。下記が出題例です。
-下線部①を英語に直しなさい。
-下線部②について新しい本屋の良いところを2つ日本語で説明しなさい。
-( ③ )に入る英語を次の中から選びなさい。
-下線部④を並べ替えなさい。
-それぞれ⑤と⑥に入るものを、⑤は1語、⑥は2語で本文から抜き出して答えなさい。
-下には防災グッズの説明がある。あなたが一番役立つと思うものを選び、その理由を20~30語程度の英語で説明しなさい。
-( ⑦ )に入る英文を書きなさい。その際、下の単語を全て使いなさい。
carry / distances
-( ⑧ )に入るものとして適切でないものを次の中から選び、記号で答えなさい。
-( ⑨ )には「節水や水の無駄遣いを少なくするために出来ること」が入る。Bになりきってあなたが出来ることを英語で書きなさい。
また3観点は以下のような項目で成績を付けております。
①知識・技能-定期試験
②思考・判断・表現-パフォーマンステスト
③主体性-授業の取り組みや提出物など
8年目にも関わらず、すでに「ベテランの感覚」をお持ちのように感じました。日本語教師のとしてのご経験もおありだからでしょうか。英語を「学校の科目」としてではなく「言語」として捉えて、生徒が使えるようになるために何を、どのようにすればよいか、緻密に計画されていると感じました。浅輪先生に教わる順天の生徒たちは幸せだと思います。
事前に計画をし、生徒の実際の様子を見ながら調整をしていくやり方は私も取っておりますので、同じようにやられている方の事例を拝見するのは大変参考になります。大いに勉強させていただきました。
具体的にはperformance testの評価を教員が手元でgoogle formに入力していく評価の記述の方法、また生徒の理解度によって活動の量を減らし、文法解説を取り入れる柔軟な対応が特に参考になりました。
ありがとうございました。
次回は授業の様子を動画で見せて頂きたいです。
【11/20 第1部】松本県ヶ丘高等学校 羽賀規真先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
様々な思惑が交差する公立高校にも関わらず、英語科全体としてひとつの方向性を見出し生徒を育てるべく周到に計画されている様子を拝見し、大きな感銘を受けました。同じ公立高校で日々「戦っている」身として、お若い羽賀先生のお姿を拝見し、もっと頑張ってそして羽賀先生のようなお力を持つ若手にどんどん好きなように授業をさせる雰囲気づくりを教員がしなければならないと思いました。
具体的にはspeaking/writingの活動において、生徒に下書き状態のものを何度も発表させ、互いにコメントしあうことで原稿をbrush upしていくやり方が大変参考になりました。高校生にもなるとプライドもあり、つい完璧なものを…と考えてしまうところをいわゆる清書提出・プレゼン前にこうしてみんなで協働してよりよいものを作っていくのは、英語のみならずクラスの雰囲気を良くすることにも大いに繋がると思います。羽賀先生もおっしゃっていましたが、生徒同士・教員同士の矢印が双方向に乱れ飛ぶ教室がきっと学びの多い空間なんだろうなと思いました。
ありがとうございました。
セミナー中に音声がでるかトライして頂きたかったです。
【11/20 第1部】西武学園文理高等学校 土屋進一先生・四十万俊幸先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
土屋先生のタイマーが減っていくパワポの作り方が知りたいです。
【土屋先生ご回答】
英語教育界で有名な岩瀬先生がわかりやすく解説してくれている動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=tPV8-hH27_4
色分け添削、参考になりました。分かりやすく拝見できました。
【12/18 第1部】東京都立白鴎高等学校・附属中学校 柿崎伸樹先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
新しい帯学習を導入されたとのことですが、具体的な学習内容および使用教材を伺えますと幸いです。
【柿崎先生ご回答】
自然なやり取りの継続、話題の転換を進めるために、「SRQドリル」というペアワークを始めました。
SはStatement、RはReaction, Response、QはQuestionの頭文字です。
添付ファイルのワークシート(スライド資料とともにダウンロードいただけます)をつかって、片方の生徒が述べた1文に対して
Reactionをして、そのStatementに対するQuestionを即興でするという活動です。
Reactionは、FactbookのListening TaskのCommunication Strategiesの表現を使うことを促しています。
ワークシートの1-15は基本的なStatementですが、16以降は英語コミュニケーションIの教科書の内容から引用しています。
内進者は中3終了時までに基本文法は履修し終えますか?
【柿崎先生ご回答】
高入生がいることから、特に先取学習はしていません。その分の時間を発展的なアウトプット活動に使いましょうというのが英語科内の共有事項です。
しかし、中学校で学習した文法事項の発展的な内容に触れることはあります。例えば、現在完了を教えた時に過去完了に触れたりすることはありました。
語彙は、市販の単語帳を使って、かなり先取をしています。
私が勤務している高校も中学校併設型の公立進学校で、共通点が多く、特にパフォーマンス・テストのルーブリックは大変参考になりました。ありがとうございました。
時間がなくて見れませんでした。アーカイブ配信をお願いします
【12/18 第1部】長崎県立西陵高等学校 長池美佐先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
反転授業には私も興味があり、他校の事例を調べたりしたこともありましたが、やはり生徒全員が同レベルの準備をこなして授業に臨めるような動機付けは非常に難しく感じました。反転授業そのものは学習効果が大変高いと感じており、今後も試行錯誤を重ねたいと思っています。ありがとうございました。
【12/18 第1部】大阪府立北野高等学校 武田亮先生の事例紹介について、ご質問やご感想がありましたらご記入ください。
日常的にライティング指導はどのようにされていますか?
【武田先生ご回答】
書かせる活動は以下の2つに分けて指導しています。
1. 比較的短いSentenceレベルの指導
2. 要約や自由英作文(80ー100語程度)
1については、表現の授業で与える教科書準拠の課題に取り組ませること(ドリルに近い形)で身に付けさせようとしています。答えも渡しているため、こちらから添削することもしておりません。特に間違いやすい項目に関しては、単元のまとめの時間に正誤問題をクイズ形式で問うこともあります。例えば、
・I used to playing basketball, but I injured my foot so I couldn't continue.
・I am not used to listen to British English.
などを問うて、間違いを訂正させる活動です。
2についてですが、まとまりのある文章を読んだ際はほとんどのケースで要約させます。その際に、英語そのものを添削することはしておりません。自由英作文はロジックについてクラスの作品を用いたフィードバックを返したり、要約に関しては、その質を問うことはあります。(例えば、要約活動の後に、特に重要な内容を5点こちらで提示し、ペアで要約を交換した後に、重要ポイントがある箇所に下線部を引かせ、それぞれ1点加点など)。または、ペアの自由英作文や要約を読ませた後に、感想を英語で述べさせるスピーキング活動につなげています。正確さを高める”であろう”活動(文法ミスや語の正しい使い方の添削など)を取り入れたことはありますが、その費用対効果に懐疑的であること、効果の検証ができないことから、私の担当学年では行っておりません。3年生で1クラス20人の少人数授業を展開できるので、細かい添削は3年生で行うことを決めており、1ー2年生では「楽しく書かせる」こと、「多読による大量のインプットを与えること」を優先しています。ドリル形式で学び、基本的な用法を身につかせながら多読させることで、正確性は徐々に向上していくのではと考えており、3年生で初めて細かいミスを個別に訂正するといった流れでライティング指導をしています。
生徒全員が均一に学力が高いということがよく感じられる授業形態でした。生徒の学習意欲を高め、それを保つための工夫があちこちに織り交ぜられ、おそらく生徒はあっという間に時間が過ぎる授業だと感じていることだと思います。北野高校が観点別評価をどのようにされているのか大変興味があり、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
【第1部】全体を通してどのような気付きや学びが得られましたか?
スピーキングからライティングへという一連の流れの中でカリキュラムを構成していくという方向性は大変参考になりました。また、文法の扱いについて質問箱を設置する、反転学習など参考にさせていただきたいことが盛りだくさんでした。
生徒の、英語の言語としての運用能力を高めるために、FACTBOOKをどう活用するか、という視点から議論する、という屋台骨が最初から最後まで貫かれたセミナーだったので、その同じ思いを持ちながら日々授業している身にとって、大変多くの学びや気づきが得られ、明日への活力となった。
実際の授業計画、進度、授業例を知ることができ、自分のものと照らし合わせることができて良かった。FactBookの使い方も自信がなかったので確認する機会になった。
本校は3単位展開なので、その強み(ライティング強化)を出せたらと思います。
具体的な実践例の紹介だったので,イメージしやすく理解できました。まず,やってみることだと刺激を受けました。ありがとうございます。
同じ授業というものはひとつも存在しないということ。共有し、吸収し、咀嚼し、試行錯誤し、創造していくということ。努力を続けるということ。
FACTBOOKⅠを使用していますが、試行錯誤で進めておる自身の方向性に自信がもてました。
教科書FACTBOOKの具体的な利用方法、観点別評価のための材料
先生がたの努力がみれてよい刺激になりました。
【第2部】全体を通してどのような気付きや学びが得られましたか?
文脈の大切さや、書きたい話したいという欲求が先にあり、その先にスピーキングやライティングがあるという流れについてとても納得するところがありました。
布村先生とはかつて両国でご一緒したことがあるのだが、バッサリ切る勇気、必要性、知っているとお得、のような生徒の英語運用能力向上を第一義に据えていらっしゃるお考えを拝聴し、大変嬉しくなり、また励まされました。いろいろなことはありますが、学校の英語の授業は生徒の運用能力をいかに向上させるかを最重要項目に据えて行うべきですよね!
長沼先生のお話は初めて拝聴させていただきました。布村先生と同じようなマインドをお持ちなことがよくわかり、今後も著作や論稿を拝見させていただき学ばせていただきたいと思いました。
大西先生のお話をラジオ英会話以外で始めて拝聴しました。ラジオ通りの軽妙な語りの中に大変深い示唆をたくさん散りばめられた語りに感動いたしました。その大西先生の魅力をあれほどまでに引き出す桐原書店の今野さんは、いったい何者なのだろうと思いました。
場面設定の大切さがわかった。
まさにロケットスタート′が切ることができる今の高校生に更に力をつけさせたいと思いました。
コンテクストの大切さを改めて感じると同時に,言葉と表現の使用には文字だけでは理解が難しい情報があるんだなと思いました。ありがとうございます。
デジタル化が叫ばれる中、依然としてAIとの役割分担の在り方について大変勉強になりました。
都合により第2部から視聴させていただきました。日本の英語教育の変革が布村先生のようなパイオニアの存在から、今回ご登壇なさった先生方のような先進的な実践をしているグループへと、より大きな規模に拡大しているイメージを持ちました。心強いですし、もっともっと勉強していきたいと思いました!
熱意こそ教師にあってAIにないものだということ。不完全であることが教師の存在意義であること。文化こそが外国語のコミュニケーションの前提だということ。
第1部、第2部と合わせてですが、正直なところ、無料のウェビナーでも同様に意義ある内容のものが多くあります。有料ならではの価値を付けられるといいのではないでしょうか。
言葉は意味が伴うことで価値が生まれるものである。
英語指導において、物事に貫かれる(はずである)普遍的な法則の発見とその応用
三人の先生方の視点が的確で自分の指導の見直しをしたいと思います。