重要古文単語315 四訂版 例文音読・入試問題 慣用句の章 世にあり/例ならず/例の
例文音読 世にあり/例ならず/例の
入試問題 世にあり/例ならず/例の
問1
「日ごろ例ならで」の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(青山学院大)
「『大納言の乳母、*帳(とばり)あげしたまふべし』とて、*安芸(あき)の前司の『三位殿こそ、故院の御時、帳あげはせさせたまひければ、その例をまねばん』など、尋ねらるる」と聞くほどに、「*大納言、日ごろ例ならで、にはかに重りてうせたまひて」と聞こゆ。
*帳あげ…即位の式のはじめに高御座(たかみくら)の帳を上げ、式の終わりに帳を下げる役。
*安芸の前司…大納言の乳母の夫。
*大納言…大納言の乳母の父。
① 普段とは打って変わって
② このところ病気で
③ 日常的に忙しくて
④ 日課と違って
⑤ 常にいつも通りで
解答を表示
解答 ②
問2
「例のやうなるは」の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(早稲田大)
この虫どもとらふる童べには、をかしきもの、かれがほしがるものを賜へば、様々に恐ろしげなる虫どもをとりあつめて奉る。「鳥毛虫は、毛などはをかしげなれど、おぼえねばさうざうし」とて、*いぼじり、かたつぶりなどをとり集めて、歌ひののしらせて聞かせ給ひて、われも声をうちあげて、
「かたつぶりのつのの、あらそふや、なぞ」
といふことを、うち誦じ給ふ。童べの名は、例のやうなるはわびしとて、虫の名をなむつけ給ひたりける。
*いぼじり…カマキリの古名。
① 平凡なのは
② 美しすぎるのは
③ 由緒ありげなのは
④ 過去の例にあったのは
⑤ 和歌に因んだようなのは
解答を表示
解答 ①