重要古文単語315 四訂版 例文音読・入試問題 第一章 つれづれなり/すずろなり・そぞろなり/まめなり・まめやかなり

例文音読 つれづれなり/すずろなり・そぞろなり/まめなり・まめやかなり

入試問題 つれづれなり/すずろなり・そぞろなり/まめなり・まめやかなり

1
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(青山学院大)

暮れゆく空のみ眺められつつ、すずろに心は騒がれ、あくがるる心地(ここち)すれど、我とは知られじと思ふ。

① かすかに
② しだいに
③ ときおり
④ ひたすら
⑤ わけもなく

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解答 ⑤

2
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~④から一つ選びなさい。(京都産業大)

外の方にうるはしき声して、「この軒しばし恵ませ給へ」といひつつ入り来るを、あやしと見るに、年は二十にたらぬ女の、顔かたち髪のかかりいと艶(にほ)ひやかに、遠山ずりの色よき衣着て、わらはの十四、五ばかりの清げなるに、包みし物もたせ、しとどに濡れてわびしげなるが、豊雄を見て、面(おもて)さとうち赤めて恥かしげなるさまのあてやかなるに、すずろに心動きて、かつ思ふは、この辺にかうよろしき人の住むらんを今まで聞えぬことはあらじを、こは都人(みやこびと)の三つ山詣でせしついでに、海めづらしくここに遊ぶらん。

① 思わず心が惹かれて
② なんとなく胸騒ぎがして
③ 急に不審を感じて
④ つい興味を感じて

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解答 ①

3
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(佛教大)

近江(あふみ)の国野路(のぢ)といふところより、雨かきくらし降りいでて、都の山をかへりみれば、霞(かすみ)にそれとだに見えず、へだたりゆくもそぞろに心細く、何とて思ひ立ちけんと、くやしきこと数しらず、とてもかくてもねのみ泣きがちなり。

① むやみに
② 悲しく
③ 思いがけなく
④ ほんの少し
⑤ 心ひかれて

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解答 ③

4
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(関西学院大)

唐土(もろこし)にてかしこかりし相人(さうにん)どもの、『二十四、五、六過ぐさむことなむ、いみじうかたげなり』とあまた言ひし折に、みづからの心にも、昔より世にあるべき人はかくはあらじものを、すずろに心の浮かびたるやうなるはと思ひわたりはべりしに、

① どんな時でも
② 徐々に
③ なんとなく
④ ほんの少し
⑤ 生まれつき

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解答 ③

5
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(関西学院大)

それは御心のまめやかなるにもあらねど、「人に恨みられじ、女につらしと思はれんやうに心苦しかべいことこそなけれ」など思して、

① 気宇壮大である
② 謹厳実直である
③ 軽妙洒脱である
④ 豪放磊落である
⑤ 質実剛健である

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解答 ②

6
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~④から一つ選びなさい。(西南学院大)

今は昔、高忠(たかただ)といひける越前の守(かみ)の時に、いみじく不合(ふがう)なりける侍(さぶらひ)の、夜昼まめなるが、冬なれど帷ひとつをなむ着たりける。

① 健康である
② 細かく気が利く
③ 実生活向きだ
④ 勤勉である

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解答 ④

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