重要古文単語315 四訂版 例文音読・入試問題 第一章 なやむ/おこたる/おくる/ながむ
例文音読 なやむ/おこたる/おくる/ながむ
入試問題 なやむ/おこたる/おくる/ながむ
問1
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(同志社大)
かの守の女、弁の君といふ、故宮の御方に仕へて都に侍りしが、宮かくれさせ給ひてのち、守の家に帰りて住み侍るに、月ごろ心地わづらひてややおこたりけるほど、ある有明の月のくまなき夜、その曹司(ざうし)の方に琴の調べの爪音けだかく聞こえければ、兼好、曹司のわたりにしのびよるに、放出(はなちいで)の小簾(こす)もる月にめでつるよしにて、格子みな上げて、内に火はほのかなり。
① 退屈した
② 油断した
③ 休息した
④ 回復した
⑤ 後退した
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解答 ④
問2
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~⑤から一つ選びなさい。(福岡大)
いみじく苦しければ、天ちうといふ川のつらに、借屋造り設けたりければ、そこにて日ごろ過ぐるほどにぞやうやうおこたる。
① うっかりする
② なまける
③ 快方に向かう
④ 腹が立つ
⑤ 火を起こす
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解答 ③
問3
赤字の意味として最も適当なものを、次の①~④から一つ選びなさい。(学習院大)
「さては、御辺は某(それがし)が善知識(ぜんぢしき)にてこそおはすれ。かの女は志深く侍りし者なり。それに後れて、かく出家しては候ふなり。かかる縁なくば、いかでか仏道修行のかたき道に思ひ入るべき。然(しか)るべき善知識にこそ。御辺より外の同行(どうぎよう)はあるべからず。共にかの菩提を助け、今度(このたび)出離の道に思ひ入るべし」
① 妻に先立たれて
② 情が劣っていて
③ 気付くのが遅くて
④ 発心する機会に遅れて
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解答 ①